10年前の4月に、雪道で足が埋まるから断念した思い出の場
所です。どんな山だったのか見たいと思っていましたが、やっと
実現できました。
札幌からレンタカーで移動します。定山渓温泉を通過して中山
峠に向かいました。ほんとは途中でダムの方に曲がるのですが、
最初に望岳台から札幌岳を眺めました。
1300mクラスの山だけど、登るとなると標高差がありそう
ですね。気合を入れたいと思います。
道を戻って登山口へと着きました。10年前は雪がありました。
ここの登山届の小屋のイメージは覚えていました。車が3台とま
っています。すぐにもう一台きました。
準備して出発。雪がない時期は、草が茂って道が狭く見えます
ね。しばらくは川沿いのなだらかな道です。山頂までほぼ展望が
ない山道です。
虫が飛んでいて、少しまとわりつくのがうっとおしいです。ハ
ッカ油をザックに振りかけておきました。沢をいくつか渡ります。
シシウドが咲いているのがにぎやかでした。
サンカヨウやエンレイソウに実がついています。まだ花がある
かもしれないと探しています。一度林道を横切ります。山の中に
あるとちょっと安心ですね。ここが登山口なら早そうです。
この先にフクロウの彫刻がおいてありました。そういえば、ホ
ゥーホゥーと鳴き声が聞こえています。よく人が入るのか、蜘蛛
の巣はありませんでした。
あっ、何かいる、リスだ! 山道を横切っていきます。このあ
とも何回かリスを見ました。けっこういるんですね。白いニリン
ソウが咲いていましたが、そこからもう少し歩くと冷水小屋です。
誰もいないから静かです。水場がありますが、水量が多い沢の
音が響いていました。小屋から先は急になり、道も歩きにくくな
ってきます。少しずつ上にあがります。
山頂まで近いと思っていましたが、けっこう距離がありますね。
天気は曇っていました。たまに日がさしています。マイヅルソウ
がたくさん咲いている道を歩きます。
途中、無意根山が見えました。白い雪がまだ多く残っています
ね。頑張って山頂まで登りましょう。下山者ともすれ違います。
けっこう疲れた様子でした。
その後、石道もあります。そしてベチャ道もあります。雪解け
水が流れ込んだんですね。そう思っていると、小さいけど残雪が
ありました。この時期にはめずらしいそうです。
注意して雪の上を歩きました。靴には泥がついています。この
あたりは花が多くて、山のイチゴやゴゼンタチバナ、ナナカマド
が咲いていました。なんとシラネアオイまであります。
そしてサンカヨウとエンレイソウの花も見つけました。楽しい
ですね。チシマザクラも少し咲き残っていました。花を見ながら
歩いていると、ピークになりました。
札幌岳の山頂です。山頂には石鎚社がありました。
ひとり先客がいました。私も三角点を見て登頂完了です。景色を
楽しみますよ。
まずはさきほどの無意根山、雪が残っているなだらかな山です。
あの向こうには、小樽や積丹があるのでしょう。左には羊蹄山の
斜面がうっすらと見えています。山の頭が見えないのが残念です。
支笏湖方向には恵庭岳の頭が見えていました。樽前岳はよくわ
かりませんでした。札幌の街の方は、かすんではっきりしません。
視界がよい時はよくみえそうです。
山頂に展望があるのは、素晴らしいですね。座り心地のよい岩
がたくさんあるので休憩するのによいです。鳥の声が響いていま
す。チョウチョも飛んでいました。
シャツを替えて、氷水を飲んで休んでいます。山道に段差があ
ったりして、けっこうハードな山だと感じました。
ここを今度は下山しなくてはなりません。名残おしいですが下
ります。上りと違って気分が楽です。何人か登山者とすれ違いま
した。ペースも早くなりますが、たまに座って休みます。
足を痛めないように気にしていました。急坂もどんどん下りま
す。小屋まで下って、川沿いに歩きます。けっこう長い道です。
またリスを見ました。駐車場に戻ってしばらくすると、3人下
りてきました。みんな山頂に長居しないようです。けっこう元気
ですね。服を着替えて下山届をしました。
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