日本百名山を数山しか登っていない時に、北海道の山に登りた
くて暑寒別岳にチャレンジしたのが14年前。まだ経験が浅かっ
たです。あの時は残雪の道がはっきりしないことから、南暑寒岳
から先には行きませんでした。
3年前にもチャレンジしようとして行きましたが、雪が多くて
吊橋が通行止になっており、旭岳に変更しました。今度こそは登
頂したいと思います。増毛からの道も調べましたが、どうせなら
また湿原を見たいと思って雨竜側からにします。
トレーニングもしていよいよ決行。まずは飛行機で移動してレ
ンタカーで雨竜へ。夕刻に沖里河山と無名山を歩きました。体調
は悪くないのですが、パンクして時間ロスするし、お金も減りま
した。運が悪いです。頭の中を切り替えます。
3時過ぎには空が明るくなり始めます。持っていくものを再確
認。水4リットル必要と考えています。予備の靴を用意していま
したが、やはりザックがきついです。代わりに水を0.5リット
ル追加しました。小さいラジオも持っています。
まわりがよく見えるようになったので車で南暑寒荘に向かいま
す。舗装路とジャリ道があります。対向車に会わないから楽。
予報は夜から雨。今は曇っていますが晴れますように。
広い駐車場に到着。早いせいか車が少ないです。4時半スター
ト。登山届を出して協力金500円渡して入りました。2人入っ
ているそうです。しばらく車道。スズを鳴らして歩きます。
すでに標高が500mを越しているせいか暑くないです。上は
長そでシャツ1枚。第一吊橋を渡ります。ここから狭い山道。
やはり道に水が流れています。登山時は靴を濡らしたくないので、
場所を選んで歩いています。
水音が聞こえます。山道から白竜の滝が見えます。上からの眺
めですが美しい滝です。昨日の雨で水量が多いのかもしれません。
バランスを取りながら石道を歩きます。少しずつ泥がつきます。
第二吊橋を渡ります。ここから山道が急になります。と言って
も急すぎることはないです。以前はアブにまとわりつかれてたい
へんでした。今回はいないようです。ゆっくり歩いているせいか
以前よりも楽に感じます。
ヤマアジサイが咲いています。上に向かって進みます。たまに
うす日が当たります。太陽を背にして歩いきます。川が左前方に
見えると道がなだらかになりました。もうすぐ湿原です。
国定公園特別保護地域に入ります。山道にザリガニがいたから
びっくり。近くに水があるからでしょう。木道がでてきました。
花が咲いています。アヤメやシモツケです。わくわくします。
湿原入口到着。想い出に残っている靴底洗い場。水を付けてブ
ラシでこすりました。川を渡ると休憩場があります。湿原の花の
案内板。ニッコウキスゲだと思っていた花にエゾカンゾウと書い
てあります。呼び方が違うのかな?
静かです。木道の隙間にストックが入らないように歩きます。
入ったらたぶんストックが折れるかも。前回と違う雰囲気の雨竜
沼湿原。どこが違うのか考えながら歩きました。
前はこんなに緑色ではなく土が見えていました。そして水辺に
白いミズバショウが咲いていました。黄色のリュウキンカもです。
今回は草が伸びて土が見えません。沼の水面はところどころに見
えます。
静かです。前は鳥がよく鳴いていました。ひな鳥が訓練してい
るのか羽ばたく音がよく聞こえていたのに、今回は気配がないで
す。くもり空だからでしょうか。虫はあまり飛んでいません。
風が強いから上をもう1枚着ました。
展望台に上って景色を眺めます。大勢で休憩できる場所です。
南暑寒岳も暑寒別岳も雲に隠れて見えないのが残念。雨が降って
いないのが幸いです。すぐに移動します。
水が静かに流れています。曲がりくねった川です。丸い沼が点
在しています。木道よりも水面が高いところがあるから、あふれ
でるのではないかとひやひやします。なにか生物がでてきたらび
っくりするでしょうね。
分岐から一方通行の道に入ります。木道が細くなります。クガ
イソウやイブキトラノオ?が咲いています。少ない数ですが、、、
まだ咲き残っているバイケソウがありました。
花がポツポツとあります。エゾカンゾウはもう終わりの季節。
ギボウシはまだつぼみ。早咲きがいくつか咲いています。ニホン
トキソウがあります。ヒメシャクナゲを見たいけど見つかりませ
ん。モウセンゴケはありました。
湿原の西側に向かっています。先に入山された二人が見えます。
私のスズ音が聞こえていることでしょう。一方通行木道からでて
しばらくすると湿原から抜けました。水が流れているところにピ
ンクのシモツケやオレンジのキンバイが咲いていてきれいです。
広い階段を上がって山道を歩きます。上着を脱いで長そで1枚
になります。刈られたササ(細い竹)が散らばっていて足をとら
れます。どうして廃棄しないのかな。もしかしたら雪解け水の時
に靴が沈んで濡れるのを防ぐためなのかも。
展望台に着きました。少し休憩して写真撮影。少しキリがかっ
ています。荷物を少し軽くするために、0.5リットルほどここ
にデポしました。戻ってきたら飲みます。先行のふたりは南暑寒
岳まで。私は長いから先に進みます。
記憶に残る広い山道。急ではありませんが、頭をぶつけそうな
幹があります。前回は2回ぶつけています。たくさんあったはず
の水たまりもありません。オタマジャクシはカエルになったのか
も。水が流れていないから歩きやすかったです。
七合目標柱を見てさらに進みます。なるべく小幅で体力を消耗
しないように。山の上を見ると雲が流れています。視界は100
mくらいかな?電波がきていたので、スマホを操作しました。
また上ります。残雪はどこにあるのでしょう。前回は雪上を歩
いて次の山道を探すのに苦労しました。今回も警戒しています。
軽アイゼンも持ってきました。雪がなかったので道がわかりやす
いです。遠くの斜面に白い雪が見えるところもあります。
雲の中に入ってキリがかった景色。お花畑がありました。シラ
ネニンジンやヨツバシオガマが咲いてにぎやかです。下山の時に
きれいに写したいなぁと思いながら上っていきます。
石柱がありました。ここから平たい感じの道。稜線にでたから
風がかなり強いです。もう少しかかると思っていましたが、すぐ
に南暑寒岳山頂に着きました。標高1296mです。
8時半、スタートから約4時間です。懐かしい場所ですが、記
憶がうすくなっています。木がありますが、ない方向に展望が得
られます。でも雲の中なので白っぽい景色です。
景色を撮影できないのが残念。このあと暑寒別岳に向かいます。
装備や体調などを考えてチャレンジします。戻る時に雲が無くな
っているといいのですが、、、
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