南暑寒荘口から雨竜沼湿原を経て南暑寒岳に登頂しました。
4時間活動して8時半です。2回目の南暑寒岳、かなり強風です。
天気予報は夜に雨。暗い雲はありません。体調も大丈夫、水も3
リットルあります。
前回残雪を気にして断念した暑寒別岳。やっとリベンジできま
す。道沿いにロープが続いているから、それを見て下りました。
樹林帯に入ったら風が弱まります。
それにしても急坂です。濡れた土道だから滑ります。まだ新し
い靴跡が続きます。もしかしたら先行している人がいるのかも。
私は慎重にロープや岩や木をつかみます。帰りに上るのが嫌に
なる道です。慎重。ゆるやかになったらササが多い道です。
まだ下ります。
南暑寒岳から0.5km、暑寒別岳まで3.5kmの標識を見
て進みます。しばらくなだらか。ただササが多くて道がわかるの
か心配になる景色です。
ササの間を通ります。体がすんなり通るから心配するほどでは
ありません。風のおかげか露があまりなくてそんなに濡れなかっ
たのが幸いです。
キリの中は涼しいです。暑さバテは考えなくてよさそうです。
そんなに汗をかいていません。風の影響かも。沢を越します。
きれいな水が流れています。そして前方に湿原が見えました。
こちらにも湿原があるんですね。下りずに左に上がります。
山道周辺にシラネニンジンなどが咲いてるから楽しいです。湿原
を見下ろすとキンバイやウコンウツギがたくさん咲いていました。
花があると気が休まります。
前方に小山が見えます。登らなくては、、、あせらずに確実に、
スマホを見たら電波がきていました。小峰ピークで左下を見たら、
そちらにも湿原があります。少しですが白い雪が残っているとこ
ろがありました。
登りになると汗をかいてタオルが濡れます。休みながら上をめ
ざします。暑寒別岳まで2km地点。南暑寒岳からの中間点です。
距離は4kmなのになかなか進みません。ガイド記載のように3
時間近くかかるのかも。
前方に赤っぽい山肌が見えてきました。その右奥の雲に隠れて
いるのが暑寒別岳でしょう。まだ遠くに感じます。ひとり下山し
てきました。かなり早く入山されたようです。そんなに荷物がな
いのでトレランみたいな感じです。
スズとラジオで熊を警戒していますが、下山者がいたので少し
気楽になりました。見えていた赤っぽい山の斜面を登ります。
赤土です。ロープがあるところは少し安心。ないところは崖下
にすべらないように、かなり要注意です。ここにナデシコが咲い
ていてイチゴができていました。このあとまた一人下山者とすれ
違います。
さらに雲の中の山を登ります。雨宿りできそうな岩がありまし
た。道がとても急です。草木をつかんで登りますが、途中で息を
整えています。この急坂はスベリ易いので神経を使いました。
稜線まで上がると思いましたが、右の斜面に道が続きます。
ゆるやかな道、体が休まります。斜面は草原帯、花がたくさん
咲いています。今回初めて見る、ハクサンイチゲが咲いています。
チングルマも初めてですが、すでに穂になっていました。
風が強いです。ベチャ道を歩きます。花畑を踏まないように泥
の上です。なるべく石の上がいいですね。水が無くなって最後の
稜線を歩きます。紺色のチシマギキョウの花が咲いていました。
ここに咲いていたとは!
なかなか山頂が見えませんでしたが、やっと標柱が見えました。
強風なのでしゃがんで撮影。そして11時に暑寒別岳に登頂。
標高1491mの日本二百名山です。
やっと頂に立つことができました。
スタートから6時間半、南暑寒岳から2時間半です。10時ま
では無理でしたが11時なら下山もまだ大丈夫。12時になりそ
うなら途中で断念していたかもしれません。強風を避けて引き返
そうと思いましたが、反対側に行くと風が和らぎました。
汗が乾いています。お昼ごはんを食べて休憩。スマホを見ます。
電話が通じました。しばらくして増毛の方からひとり登って来ら
れました。道がよいそうです。私もこのコースを考えましたが、
雨竜沼湿原を見たかったから南暑寒岳からでした。
雲がうすくなった時に下の方が見えます。うす日が当たる時が
あるから天気が回復しているようです。20分滞在して同じ道を
戻ることにします。下山ですが、まずは南暑寒岳に戻らなくては、、、
キリがうすくなっています。花畑の花がさきほどよりもきれい
です。靴下が濡れているのがわかります。まだ水が入り込むでし
ょう。いよいよあの急坂。ここはロープがありません。時間をか
けて慎重に下ります。
この坂道は狭いです。スズが鳴ったようです。下りますよーっ
て言っても返事がありません。空耳かなと思いましたが3人ほど
登ってきました。増毛に縦走するそうです。3人もいたらタクシ
ーを使いやすいでしょうね。
このあとは誰にも会いません。黙々と下るのですが景色を楽し
みます。赤土の道は注意して通過。一安心です。暑寒別岳から離
れたいけどなかなか離れません。振り返ると雲が流れていて上の
方まで見えていました。うれしいです。山頂は見えるのかな。
さらに進みます。まだ標高が高いから、途中の小山が見下ろせ
ます。視界がよくなっているから景色が楽しいです。
右前方には増毛山地の山々があります。高い山の上は雲の中。
ふもとには湿原が広がっています。南暑寒岳も雲の中ですが、あ
そこまで戻るのかと思うとちょっと気が滅入ります。
振り向いては暑寒別岳を撮影しています。登山時に撮影できな
かった景色。なかなか進めません。やっと中間点を通過します。
少し下ったらしばらくゆるやかな道でペースが上がりそうです。
湿原の横を通ってササの多い道を進みます。
南暑寒岳に近づいています。うれしいことに頭の雲が少なくな
っています。山の形を撮影することができました。あと0.5k
m地点で覚悟を決めます。100m6分として30分内で登りた
いなぁと。
ロープが続く急坂です。休み休み登ります。新しい滑った跡が
いくつかあります。みんな苦労しているようです。標高が上がっ
て雲に包まれてきました。暑寒別岳が見えなくなっています。
樹林帯から抜けて見晴らしがよくなるともうすぐ。まだ風が強
いです。標柱が見えました。南暑寒岳です。坂道を30分内で登
れました。14時前です。往復5時間半、帰路の方が時間がかか
っています。
まだ南暑寒岳に人がいるかと思いましたが誰もいません。雲で
景色が見えないから休憩せずに下ります。今回暑寒別岳を往復し
てかなり体力がいるとわかりました。次にこのコースで日帰り登
山することはないでしょう。今回で満足しました。
【反省点】
・10時半には暑寒別岳に登頂できるかと思っていた。
・風が強いから、体を冷やさないようにしないといけなかった。
・タオルが飛んでいって回収できなかった。
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