羊蹄山に登る予定の日でしたが、前日の雨のチセヌプリ登山の
影響でやめています。一度登っているから2度目は晴天の日がい
いです。そこで朝のうちに洞爺湖温泉に移動しました。
地理院の地図を見ていたので、有珠山のふもとに山道がいくつ
かあると思っていました。実際は活動的な火口の近くの道は立入
禁止です。西山山麓と金比羅山麓の散策路を歩いてみることにし
ました。
まずは西山山麓火口散策路です。2000年の時に町の真下か
ら噴火して大きな被害がでたところです。楽しむというより勉強
しながら歩いている感じです。維持協力金を入れて入りました。
旧町道の横につくられた枕木の木道を歩きます。旧町道は階段
状に断層ができています。第一展望台から西山を眺めます。ふも
とに草木が茂って当時の土砂斜面の景色と変わっています。
第二展望台からも眺めます。ここからは洞爺湖町の家々や海が
見えます。駒ヶ岳がかすんでいて見えないのが残念です。近くに
90度以上の蒸気が噴き出しているところがあります。水がたま
っている火口のあとがあります。自然の景色は美しいです。
よーく見るとつぶれた建物が目につきます。被災した建物です。
このあたりは豆畑があってお菓子工場が稼働していたそうです。
工場は潰れています。ここに再建することはないでしょう。木道
を下って幼稚園跡までいってみます。
チョウチョが飛んでいます。花が咲いています。工場前を過ぎ
ると、流されたトンネルがありました。アスファルトの旧町道に
亀裂が入っています。その横に散策路が用意されていました。
幼稚園の中に入ってみます。広い庭があります。パッと見には
自然豊かできれいです。壊れたまま朽ちているバスが2台放置さ
れています。建物もガラスが割れて廃墟です。中で草木が育って
います。子供の声は聞こえません。
幼稚園の表側からでたところが散策路の南口です。広い駐車場
がありました。引き返します。第二展望台に戻ったら観光の人が
増え始めていました。
住宅のある入口に戻ります。火口ができて水がたまった西山火
口沼があります。電柱や車が放置されていました。水の色がきれ
いです。
晴れて暑いです。ソフトクリームを食べました。消防署跡に展
示されている資料を見てから湖畔に移動します。途中、洞爺湖や
有珠山を眺めました。このあと有珠山の散策に行きます。戻って
から金比羅火口災害遺構散策路を歩きます。
15時を過ぎました。金比羅火口災害遺構散策路を歩いてみま
す。入口の階段を上がったら受付の方が説明をしてくれました。
パンフレットをいただきます。ネットでダウンロードしたのより
大きくてわかりやすいです。
まだ日ざしが強いです。火口を見て歩く散策路と思っていまし
たが、被災した建物をめぐることになります。遠くから眺めた建
物は今は廃墟だったのです。アジサイが咲く道を歩きました。
教会のような鐘がある町営公衆浴場。荒れています。今は土砂
が入った中で草が生えています。人が住んでいると思っていた公
営住宅も草木が占拠している無人の建物でした。屋上の木がどの
ように生えているのか気になります。
100m流された木の実橋のそばからフットパスコースに入り
ます。山道です。火口を見に行きます。舗装路にでました。旧国
道230号線です。ひび割れていました。横切って山道を歩きま
す。水でぬかるんだところが少しありました。
少しずつ標高が高くなります。まずは珠ちゃん火口を眺めます。
小さな池ができています。次に有くん火口を眺めます。こちらの
池は大きいです。しかもきれいな緑色をしています。夕刻の日ざ
しを受けた斜面を映していてきれいです。
有くん火口から洞爺湖温泉の町がよく見えます。中島も見えて
います。さきほどの被災建物が近くに見えます。反対側ですが白
い蒸気が噴き出しているのも見えます。足下でヘビが動いたから
びっくりしました。
しばらくチョウチョを見たりしましたが、西山山麓の消防署跡
には行かず、同じ道を戻ります。旧国道230号線を歩いて、標
識のあるところからまた山道に入りました。ぐるっとまわって受
付に戻りました。
少し高いところにあるから洞爺湖が見えます。フェリーが行き
来しているのも見えます。まだ明るい16時半ですが、宿にチェ
ックインして夜の花火を見る準備をしました。
|