関東の百山をめざしていた頃です。平標山(たいらっぴょうやま)が載っていて、その延長線に仙ノ倉山がありました。二百名山だけど1.5kmくらい遠いのでそうしたのでしょう。どんな山なのか登りに行かなくてはなりません。夏が終わって9月になっていました。
駅で車を借りて山をまわっています。登山口まで行きたかったのですが、買いだしなどしていたら遅くなって暗くなり、しかも雨がよく降るので、運転をあきらめて早く寝ることにしました。そして朝早く出発します。登山口がスムーズにわかってよかったです。雨はやんでいました。
標高約1000mの駐車場から、岩魚沢林道を歩きます。足慣らしです。キリが上がっているので期待できます。約
3km歩いて、平元新道の登山口に着きました。ここから樹林帯の山道です。まずは山の家をめざします。新潟県を歩いていますが、早く群馬県境の稜線を歩きたいものです。
道が広くてきれいです。木で段が作られていました。ササが濡れていましたが、服にあたらなければ濡れることはありません。道が湿っています。ツルリンドウやイワオトギリを見ながら登っていくと、山の家に到着しました。8時すぎです。
ここでゆっくり休憩します。水場もありました。雲が流れて、平標山や仙ノ倉山が見えるようになりました。小屋からの展望がいいですね。まだ標高1650m。まだ400mアップしなくてはなりません。頑張って登りますよ。何人か同じように登っていました。
稜線にある小屋がキリに包まれてきました。出発します。木がなくなって草原帯を歩いています。きれいな木道が続きます。その上を音を立てて歩きます。キリから抜けて視界がよくなり、楽しく歩いています。近くに花がないか探しながら歩くと、気が楽であまり疲れません。イワショウブやリンドウがきれいに咲いていました。
県境上の山道。上がよく見えます。とにかく前に進みましょう。トラバースの道は植生保護で通行禁止になっています。ピークをまわるしかないですね。さらに登って1984mの平標山道歩山頂に到着しました。ちょうど団体さんが下山開始しました。早い行動ですね。山の家に泊まっていたのでしょう。
最初の目的は達成です。続いて仙ノ倉山に向かいます。一度下るのがめんどうですが、仕方ないですね。簡単に来れるとこではないから、頑張っていきましょう。こちらも草原が広がっていて、よい景色が続いていました。東に向かっています。シャクナゲやニッコウキスゲの多いところだそうです。
いくつかピークがあるので、どこが山頂かなと考えながら歩きます。山が見えているとうれしいですね。このまま歩いて谷川岳まで行きたい気分です。行ったら戻るのがたいへんでしょうね。トリカブトやアキノキリンソウなどを見ながら歩きました。山道が遠くまで続いている景色です。
10時です。最後の坂を登って仙ノ倉山山頂に到着しました。誰もいない時でした。草がまだ夏色です。風で動いています。標識がまんなかに立ってます。そして周囲にロープがあります。植生保護しているようです。オオバコが多かったのが印象に残りました。360度の展望があるのですが、キリに包まれて視界が悪くなりました。
下山開始します。同じ道を平標山へと戻ります。また峰をいくつか越えていきます。ちょっとめんどうです。花でも見て気分転換。約1時間で平標山山頂に戻りました。日が照って欲しいけど、キリがかっています。このまま松手山へと下山していきす。
当分の間尾根歩きです。景色が楽しい道です。県境からは離れていきます。こちらもいろんな花が咲いた跡があります。夏に歩いてみたい気になりました。フウロやウメバチソウを見ながら下りました。12時すぎるとキリが流れたのか視界がよくなりました。下りの山道が遠くまで見えます。振り返れば平標山も見えていました。
明るい道を下っていきます。早い時間なので登山者ともすれ違います。松手山山頂を通過してさらに下ります。濡れてベチャになっているところもありました。鉄塔の横を通過し樹林帯の急坂を下って車道へと下山しました。少し雨がパラつきました。駐車場に着いて3分しら土砂降りとなり、運よく濡れずにすみました。
【反省点】
・登山口近くで前泊できたらよかった。(雷雨なので駅前車泊)
・花の多い初夏に登ったら、たくさんの花が見られた。
・下りは足を痛めないようにもっと丁寧に歩くのがよかった。
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