中ノ岳から下山して、越後湯沢で体を休めていました。まだ夜の雨が降っています。今日は、移動するので、あまりハードなことをするつもりはありません。今日の山行は七ツ小屋山を最有力にしていましたが、違う道に入っていったので、再検討しました。ここは懐かしい巻機山の登山口への道です。清水峠への道があることは知っていました。
国道291号は工事中です。ゲートがあって入れません。人は歩いてよいと書いてあります。車をとめて、歩き始めました。小雨がぱらついて、山の頭に雲がかかっている景色です。傘をさして歩きますが、工事用の車が横を走っていきます。車道沿いは、まだ花が咲いています。サラシナショウマ、ヒメジョン、アキノキリンソウなど、、、
水が多いですが、透明感あります。工事用道路と別れて山道に入ります。ここまで車で来ていたら、七ツ小屋山も反対から楽に行けたと悔やまれます。13時の下山を目標にしていました。
雨がやんで傘を片づけました。分岐で案内板を見ます。増水時は兎平をまわるコースをお薦めしています。私は、上杉謙信公が通った、十五里尾根を歩きたいです。別名謙信尾根です。広い河原を歩きます。川を2本渡りますが、2つめの渡河場所が悪いです。靴を脱ぐのは面倒です。運がいいのか、倒木があったので、その上を這って渡りました。
さて、山の斜面の道。こんなに悪いの?と思いましたが、土砂くずれによる迂回路のようです。ロープ場もありました。不安がありましたが、さらに100mも進むと、旧道と合流して、広い道になりました。上杉軍団が馬と共に通った街道です。割と広いし、草も茂っていません。よく人が通るのか?このあと、鉄塔が何本も建っていたので、その答えがわかった気がします。
急な山道は樹林帯です。太い木を眺めています。少しゆるやかになって、最初の鉄塔場に到着。登ってきた北東の景色があります。その他は雲がかかっていました。青いリンドウの花がたくさん咲いています。まだ頑張っています。木々は黄色の葉をつけています。もうすぐ落ちていきます。鉄塔を何本もすぎていきます。
キリがかった景色で、展望がよくありません。日が当らないので、少し寒い感じです。ゆるやかな尾根になったら歩きやすいのですが、両脇にササが茂ったりしています。細いところは、崩れたんでしょう。謙信公の頃は整備されていたはずです。ウメバチソウも最後の花を咲かせていました。ひとり反対から水を取りにきました。人が近くにいると、心強いですね。
その後すぐに清水峠につきました。ここは広い草地と、広いササ原です。一面にキリが立ち込めて白っぽい景色です。JR東日本の管理小屋があります。三角形の綺麗な建物です。風車もありました。その向こうに小さめの避難小屋があります。その裏に社がありましたので、参拝させていただきました。斜面を眺めてもキリしか見えません。暗くないのが救いです。
少し小屋で休みましたが、その間に少しずつキリが流れていきました。この清水峠で謙信公は休憩してから、群馬の土合へと下って行ったのでしょう。ここからは、七ツ小屋山まで往復1時間くらいです。展望が望めないのと、疲れをためないために、同じ道を下山することにしました。だんだん明るくなって、日が当たる瞬間もできてきました。
何度も振り返りましたが、本当は早くから清水峠が見えるはずだったようです。下りは早いです。思った以上に早いです。もう少しゆっくりしてもよかったかもしれません。ただ、早く下山したら、麓を観光する計画にしていました。急な道を、足を痛めないように下ります。河原では、また倒木を渡りました。日がさして暑くなります。振り返ると、歩いた謙信尾根の鉄塔がよく見えました。
約3kmの車道を下ります。今度は早いです。朝の雨水を含んだ草のおかげで、靴はびしょ濡れでした。この後は、神社やお寺に参拝しながら帰りました。天気はいまいちでしたが歴史を感じるよい山行でした。今度は土合から七ツ小屋山に登ってみたいです。
|