初夏となった6月18日に、ニペソツ山にチャレンジしています。車中泊して小雨の中を登ったのに、天狗のコルの先は、一面の残雪帯でした。雪の上は楽に歩けます。目印もなくて道がわかりませんでした。リボン探してあちこち歩きました。どこに山道があるのかわからないので断念しました。
同じ年の8月に再度チャレンジしました。どこに道があったのか気になります。雪も解けているでしょう。千歳からレンタカーで移動して、糠平で車中泊していました。登山口は寂しすぎるから嫌です。前日の天気が良くなかったので心配でした。
早朝起きて、十六の沢登山口に移動します。記憶に新しいところです。もう5台いました。ガイドによると、全14km10時間40分のコースです。今度こそ成功させるつもりで、気合いを入れました。めんどうですが、同じ道を登ります。展望がないのでちょっとたいくつです。
標高が上がると明るくなってきました。前回と違って晴れたので、明るい景色です。展望場からはオッパイ山(クマネシリ山)が見えます。雪がないので楽に小天狗に到着しました。この辺りは緑一色です。ササが多いです。その間に山道が続いていました。分岐がない限り、前に歩くだけです。
雪で全部埋まっていたところですが、日が当たる草原帯には、花が咲いています。前回わからなかった道です。もう少し進むと、前天狗への入り口に、木のトンネルがありました。このトンネルが雪で隠れたら、初めての人ではわからないし、通るところもありません。こんな山だったんですね。けっこう長いトンネルでした。
キキョウやウメバチソウを、眺めながら歩きます。稜線歩きは展望が開けて、とても素敵な景色です。まずは大雪山が見えます。北海道最高峰の旭岳です。その右に石狩岳です。6月に登った懐かしいところです。少し肌寒いです。まわりに何人かいるので寂しくないです。
高い木がない石道を登ります。景色が楽しいです。天然のお城みたいに見えます。なかなかニペソツ山の頭が見えないのが困ったものです。天狗岳がさえぎっていました。それでもまずは、前天狗を歩きます。道のピークに幌加コースとの分岐があります。ここからニペソツ山の頭が見えました。とても感動です。まだ距離があります。
一度下って、鞍部からまた登ります。すぐに天狗岳の斜面ですが、山頂に寄らずに進みます。ゆるやかな道は楽しいです。楽園を歩いている感じです。やがて道が急に下ります。けっこう下るので帰りが心配になります。ハイマツが増えてきました。この木が道をふさぐため、前に進むのにかなりの力がいります。
雄大なニペソツ山を望みながら登ります。まだしばらくハイマツと戦っています。カメラがひっかかって一度落としました。気付いてあわてて取に戻りました。あってよかったです。すでに下山者がいます。早いですね。この山に登るのだから、初心者とは違います。私も標高を上げていきました。
あと少しです。ちょうど山頂に誰もいない時間帯でした。風が冷たいです。360度の大展望は、自然を眺めるものです。人工の建物が見えませんね。クマネシリ山が見えます。糠平湖がわかります。広いですね。十勝岳、トムラウシ山、大雪山、そして石狩岳と見渡せます。素晴らしい景色です。ニペソツ山山頂は感激しました。めったに来れるところではないですね。
今回は成功して良かったです。休憩しながら景色を眺め、息も落ちついたので、同じ道を下山開始しました。まだ戻る途中で景色を楽しめるから、わくわくした気分です。石狩岳がずっときれいに見えています。一度下って天狗岳に登り直すのは、ちょっとめんどうですが頑張りましょう。途中にコマクサが1株あり、花が残っていました。うれしいですね。
帰路は天狗岳山頂に立ち寄ります。特に何かあるというわけではありませんが、ピークを撮影しました。赤トンボがいる季節です。このあとは、木のトンネルを下って、天狗のコルを通って下山しました。下りは早いです。天気がよくて、よい山行になりました。その後、芽室岳に登るために移動しています。
【反省点】
・時間あったので8月は山頂周辺をもっと歩けばよかった。
・6月は道がわからなかった。断念は正解だった。と思う。
・カメラが木にひっかかって、100mほど拾いに戻った。
◆ルピナス
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