神威岳と楽古岳のどちらを先に登ろうか考えました。1番の登
頂目的は神威岳です。体力がある早いうちに登りたいけど、ハー
ドすぎてリタイヤは嫌です。先に楽古岳で様子を見ます。
楽古岳の前に標高810mのアポイ岳に登りました。寝不足と
急坂でけっこうきつかったです。距離が短くて助かりました。ス
タートが遅くなってもよく眠ってから登ることにしました。
浦河の宿から車で移動します。6時過ぎに運転しましたが、山
の方に青空が広がっています。しまったぁという気持ちです。
早く登りたいです。牧場の馬を見ながら楽古山荘をめざします。
国道236号線をどんどん進みます。右への分岐に注意してい
ますが、翠明橋公園で地図を確認して行き過ぎが判明しました。
峠に近いところまで移動していましたが戻ります。
工事車両出入口の看板があった分岐です。よく見ると楽古山荘
の看板が木の枝で隠れています。ナビ使っていないからスムーズ
にいかなかったのかも。すぐに橋を渡って林道に入ります。
広い牧場があります。動物がいないから牧草を収穫するところ
かもしれません。ここから楽古岳や十勝岳が広く望めます。まだ
どれがどの山かよくわかりません。楽古岳はとがった山です。
メナシュンベツ川沿いに進んで楽古山荘に着きました。1台駐
車しています。砂利道ですが、ここまでよい道です。日が当たっ
ています。すぐに準備します。
登山届を書いて8時にスタート。いつもなら6時には山に入り
たいものです。昼が長い季節だし、ガイドは往復6時間半になっ
ているから15時には下山できそうです。広島と違ってそんなに
暑くないです。
山のアジサイを見ながら林道跡を歩いて、山道に突入しました。
少しうす暗くなります。そんなに草が茂っているわけではありま
せんがシダが生えています。リボンや標識を確認して進みます。
川を5回くらい渡ります。ここは山靴のみで歩きました。増水
していないから、石の上を歩くことができます。こけてはいけま
せん。6月に買った靴を履いていますが調子よかったです。
最後の渡渉のあと、木に二人分の沢靴が干してありました。こ
の少し先が登山道取付です。標高500mくらいから、一気に
1317mの肩までの厳しい坂を登らなくてはなりません。
最初は斜面をジグザグと上がりますが、ササがあり、道がなな
めで狭いです。うっかりすると足を下に踏み外します。樹間から
楽古岳山頂の方を眺めます。まだ青空なんですが、、、雲の動き
が気になります。
尾根になってしばらくゆるやかです。標高700mの表示板を
見つけました。この横に水を200ccほど隠しておきます。
下山してきた時の楽しみです。ザックを少し軽くしたかったです。
大きな木があります。歩いて楽しいです。まただんだん急にな
ってきますが、アポイ岳と比べて疲労が少ないです。そんなに汗
もかいていません。調子いいです。良く寝たのとお酒が残ってい
ないからですね。
ペースが速いのか息がきれます。熊を警戒しています。人の声
が聞こえました。先行しているふたりに追いついたのです。近く
に人がいると心強いです。アポイ岳のような熊鐘はありません。
ダケカンパの白い幹がめだちます。明るいし見ていて形がおも
しろいです。ササが増えてきました。かき分けて進むところもあ
ります。休憩するために、ササにくっつかないところが欲しいで
す。でもちょくちょくかがんで休みました。
山の上が見えるところがあります。楽古岳の頭は雲に隠れてい
ます。天気が心配ですが予報では雨は降りません。時間がかかり
ましたが、がんばって1317mの肩まで登りました。特に表示
はないようです。広めの展望場があったらいいなぁ。
稜線を歩いて山頂に向かいます。右が登ってきた南の斜面、左
がキリの多い北の斜面です。ダケカンパの白い木が幻想的です。
細いけど道を見失うことはありません。もう少しがんばります。
日がさすときがあります。キリに包まれたら涼しくなるのに、
稜線はちょっと暑いです。ナナカマドやハイマツの間を進みます。
少しシャクナゲが咲いていました。
たまに振り返ります。1317mの肩の方も雲に包まれそうで
す。上を見上げたら楽古岳の頭が見えました。右側の斜面も見え
ましたが標高差がかなりあるように感じます。
11時に楽古岳山頂に着きました。3時間で登ったことになり
ます。調子がよかったから神威岳にもチャレンジできそうです。
楽古岳の標識は大きくて目立ちます。標高は1472mです。
空気がさわやかで気持ちいいです。感動して景色を眺めました。
明るい雲海が目の前に広がっています。平野や海が隠れて残念で
すが、きれいな雲海はうれしいです。
南東の景色がよかったです。山が見えています。雲で隠れる時
もありますが広尾岳だそうです。険しそうですね。広尾岳より右
の奥が襟裳岬の方向になるようです。
十勝平野を望みたいです。こちらの雲は少しうす黒いです。視
界が良い時は牧草地や田園が広く見えるのでしょうね。海も見た
いです。
360度の展望がいいですね。高い木がないから木陰がありま
せん。日焼け止めを塗っていますが焼けそうです。山頂には3人
います。咲いている花を眺めながらおにぎりを食べました。
1時間ほど滞在。私としては長いです。下山開始、同じ道です。
なかなか雲が流れません。1317mの肩から下りますが、つま
づかないように注意しています。
美しい自然です。木で展望がないから、キリがきてひんやりし
てほしいところです。足を傷めないようにササをつかみながら下
っています。ダニがつくので見つけたら指で弾き飛ばしています。
水がまだ500ccあります。ペットボトル6本入れたつもり
が、5本しかなかったので2.5リットルの携行でした。
木が少なくて南や西の景色が見えるところがあります。車で移
動した林道周辺の牧場が見えています。その向こうに浦河の町が
あります。雲の切れ間から海が見えました。
さらに下ります。けっこう長く歩きます。がんばって登ったん
だと実感します。標高700m地点に戻りました。おいといた水
がひんやり冷たくておいしかったです。へたに持ち歩くより冷た
いのがわかりました。
さて斜面のジグザグ道を下ります。ササを持っていますが狭い
から歩きにくいです。左足を踏み外しました。ストックが曲がり
ました。収納できないから不便。少しなおしてまた使います。
登山道取付でダニチェック。小さいのがついています。弾き飛
ばします。このあと沢を渡りながら楽古山荘に戻りました。
14時半です。6時間半の活動でした。駐車場には明日登られる
方がもう来られています。日が照りつけて暑いです。
服を全部着替えました。肌にもダニがいたのでびっくり。定期
的なチェックが必要ですね。ペテガリ岳がダニ注意というのを知
っていたから日高の山は全体として同じなんでしょう。
頭を洗ったりしてゆっくりしました。
沢沿いを下山中にペットボトルを1本拾っています。少し汚れ
てへこんでいますが水が満杯です。このボトルが私のボトルと同
じものです。
こんなところに落としたのかと不思議ですが、もどったら車の
中にころがっていました。あとから下山してきた人に聞いたら、
登山時に見つけたから捨てようと思って道においといたそうです。
こんなこともあるんですね
このあとは牧場の馬を見ながら神威岳への道を確認しにいきま
す。途中浦河ダムの横を通っています。シカを見ることもできま
した。明日も晴れて欲しいです。
※日高地方は7月28日に大雨になり、浦河も浸水などの被害が
発生しています。お見舞い申し上げます。渡渉がある山は大雨
の時は注意が必要ですね。今回は雨に合わずに幸運でした。
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